福島県郡山市の八光建設さんのマンションリノベを見学させて頂きました。
設計はマンションリノベで有名なマスタープランの小谷和也さん。
南と西?の2方向に面した角部屋です。
温熱環境的には中住戸が良いとされていますが、ショールームということもあり少し面白い提案が出来ればとのこと。
もちろん内窓を追加、断熱強化がなされています。
既存窓のレベルが不揃いでも、内側に付けた障子とその鴨居の高さを合わせ、ラインを揃えることで整理された空間になっています。
廊下に面したオープンな洗面台。
十分な広さがあり個室にしないことで、面積の節約になったり、誰かが入浴中でも気兼ねなく使えるメリットがあります。
収納を沢山作り過ぎても、物が多く雑然とするので、ホテルのような設えを意識すると良いらしい。
コックピットのようにコンパクトで全てに手が届きやすく効率的なキッチン。
造作キッチンならではの自由な設計だから実現出来る内容です。
キッチンは広くしたいと言う要望が多くありつつ、小さくまとめるメリットを体現したようなキッチンです。
家事ラクを目指すなら、小さくすることも選択肢の1つだと思います。
吊り戸棚の面格子はホテリアアルトと同じものです。
今回の設計では地元の白河石を多用していました。
マンションリノベであっても地産地消、地元の素材を意識的に使うことは大事ですね。
普段はのじもくさんの小幅板風羽目板を使いますが、31mより高い位置の部屋なため、内装制限がかかり防火認定が取れている合板に溝を付けて使用していました。
(そういう規制があるの知りませんでした、気をつけないと😅)
ここまで本格的な性能向上マンションリノベ、木のマンションリノベは初めて見学しました。
内容は予習して行きましたが、築30年ほどのマンションを目の前にし、エントランスを抜けショールームに着くわけですが、(このコンクリートの塊の中に木質化されて部屋が本当にあるものなのか?)と疑ってしまいました。
そしてこの部屋を目の当たりにし、そのギャップにショックと感銘受けました。
昨今の住宅価格の上昇には皆悩ませられているとおもいます。
新築一軒家は高価なものになり、中古一戸建てには優良な物が多くなく判断が難しい。
そのため中古マンションのリノベが増えていくのではと予想はあります。
そしてただ見かけを直すのではなく、断熱改修をした性能向上のリノベーションをやりたい。
しかもそれが綺麗にオシャレに、カッコよく。
基本的には健康に健やかに暮らせる環境としての家を作りたい。
暖かく、涼しく、結露しない家。
そして出来る限り省エネに。
実はこんな家づくりがあることが皆に知られて、判断材料になれば嬉しいです。
スタッフあべ