建築の旅・里山住宅博つくば 堀部安嗣

思い起こせば2019年10月。

もう5年か、まだ5年か…?

法人化前だと思うが、会社として初めての研修旅行だったかもしれない。

少なくとも私にとっては。

里山住宅博と題し、以前に神戸で行われた催しがつくばであり、著名な建築家が複数設計していた。

その中の1人が堀部安嗣。

住宅を多く手がける建築家であっても、関係者にでもならなければそう見学出来るものではない。

住宅博はそのまたとない機会と思い、見学にこぎつけた。

下屋に越屋根。

今となっては堀部安嗣の代名詞と言えるような設計。

その始まりの1つと言える。

壁をしっかり残し、白黒モノトーン。

下屋の水平ラインが美しい。

階段室、吹き抜けを兼ねたリビングダイニング。

天井高にはメリハリがあり、ダイニングは2mとかなり低め。

でもそれが空間の落ち着きと、外観の綺麗な水平ラインを作っている。

キッチン奥には、今は当たり前のように重視されるようなった中間領域。

最低限の光、天井が綺麗な寝室。

細々、可愛げのあるディテールたち。

今となっては重厚なインテリアを作るイメージだけど、これくらいの軽やかなインテリアが私は好きだな〜。

外観の特徴でもある越屋根は、通風や採光・パッシブソーラーを兼ねた複合システムとして利用されている。

そのプランニングの上手さに驚いたな〜。

先人の知恵、地域的、土着的な構成に好感と新しい気付きを与えてくれた。

堀部さんの設計、また見たいな〜

スタッフあべ