建築の旅・里山住宅博つくば 伊礼智

2019年のつくば住宅博での見学。

堀部安嗣×郡司建設に続き、伊礼智×柴木材店。

ほぼ平家の美しい屋根。

屋根の形がシンプルで、水平ライン本当に美しい。

アプローチから玄関を見る。

建具は木製引き戸、広島のユダ木工のもの。

引き戸なのにも関わらず、気密性能が高いです。

引き戸は網戸もつけられるので、風通しを重視したい場合はもってこい。

ちなみにこの時は内部撮影は禁止でしたので、外観のみのレポート。

伊礼さんお馴染みの横ガラリ。

外からは中の様子が見えにくくなったり、日射遮蔽したり、防犯や台風対策になります。

自邸でも1箇所採用しているのですが、室内への陽の入り方に変化を与えてくれて綺麗です!

自邸の様子、西陽です。

北側を見る。

真ん中付近に貯湯タンクなど、外部機械室にして北側もスッキリ。

右の窓は浴室ですが、じつは引き違い窓を半分だけ使ってます。

そうすることで、片引き窓になり、中央にフレームが無いので綺麗に景色を切り取れます。

もちろん使うのは半分なので勿体無いのですが…

また浴室だと、ガラスがどうしても曇ってしまうのですが、片引き窓なら引き込めるので景色がクリアです。

自邸の浴室窓はFIX+滑り出し窓で、景色をよく見るならFIX窓だと思って設計したのですが、曇ってしまいます…見えるけど。。

浴室から外を見たい時は、開けると目の前にガラスが無くなる設計が良いと2019年を見直して気づかせてくれました!(遅かった〜…)

見学をしたこの時は、非常にショックを受けたことを覚えています。

担当した大工さんは棟梁が一級建築士。(凄っ)

そのほか2人も二級建築士。(凄っ)

工程を考えると、備え付けの家具は全てその大工さんが製作したのですが、作りも納まり本当に綺麗。

息を呑む、というより息が詰まるほど攻めてて、綺麗だけれど、緊張感すら感じてしまい、複雑な気持ちになりました。

大工さんにここまでされては家具屋の出番がないじゃんって。

伊礼智さんといえば、詳細図をたくさん描くことで知られていますが、それらが形になるとここまで空間の質が上がるのだなと痛感。

空間の良さはもちろんのこと、ディテール・収まりの良さに感服しました。

本当に綺麗で気持ちいいモデルハウスでした。

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スタッフあべ