



仙台市上杉のCOCO coffee and gardenさんに納品させていただきました。
ココさんのイメージをベースに製作・コスト・運搬を考慮しデザイン。
エスプレッソマシンの圧迫感を軽減するためのパーテーションとコの字型サービスカウンターです。

今回も妥協したく無いポイント、ディテール。
突板と無垢を使い分け、クラシックな剣先状の框、剣留め。
少し厚みを持たせふっくらと、なので無垢でしか出来ない納まりです。
モダンとは逆の考えで、線を増やして影を作ることでより重厚に見せます。

ラワンベニヤを羽目板状に加工して作ったパーテーション。
目地は突きつけだと表情が淡白過ぎて、サービスカウンターとコントラストが付き過ぎたため目透かし目地で納め。
ただ2.5mmベニヤのため一般的や3mm目地だと厚みに対して幅が大き過ぎる。
なので0.5mm目地、家具屋の自社設計制作でないと不可能な寸法です。
目地底は一応黒で塗り潰し、しっかりと溝感を演出。
余談ですが、デザイナーの小泉誠さんは幅の3倍深くすると聞いた覚えがあります。

天板面の通線孔は同材でフタを作り、使い勝手と見た目を両立。
位置や数はココさんに工場に来て頂き決めました。

突板になりがちな鏡板。
今回は無垢材を3mm厚にスライスし、接ぎ幅はランダム。
古い家具は、面積が埋まればピッチはラフなことが多いので、それらを参考に幅は敢えてのバラバラ。
その不連続さ・木目の不揃いさが突板と比較したとき自然な仕上がりになります。
箇所によって、空いてきたり、うねっても、木だし表情としたリアルかなと。
天板裏の面取りも図で考えつつ、最後は作りながら検討しています。
図面をしっかり描くのはもちろんで、まずそれが大事なことですが、机上の空論になることもある。
予想や感覚のズレは絶対にある。
最後は現物で確認します。


外看板も製作。
元がシート張りで、紫外線劣化が進んでいたので気になり提案。
元の鉄板を芯に、縦胴縁を蟻桟でつけて水切れ・通気を良くして乾燥を促進。
不朽対策のため乾燥が大事です。
住宅の外壁通気工法と同じ考えです。
面は杉板、縦胴縁は耐水性の高い栗材。
着色して撥水材を塗布しています。
3枚なのもビスケットサンドのようで意外と可愛らしい。
マークはココさん自身がデザイン☺️
「カフェであり、テイクアウトもやってます」
というのが瞬時に分かることを狙っています。
メルボルンで修行し、焙煎まで行うカフェです。
物珍しいコーヒー器具が沢山あり、底知れぬこだわりが窺い知れます。
ご依頼頂きありがとうございました。

スタッフあべ