みなさん、家作りを始めるときどういう家にするか考えるでしょう。
ざっくりと郊外でゆったり、自然たっぷりの場所が良い人もいるし、利便性が良い場所が最高と思う人もいるでしょう。
または、家事動線が良いとか、趣味が活きるようにとか、素材は◯◯でとか、ペットが飼いたいとか、ホテルライクにカッコよくとか。
コンクリート打ちっ放しの壁があってインダストリアルに、でも品は欲しいけど少しレトロなのも自分は好きみたい、とか。
実際に家を建設したいと思い、少しずつ自分の家に対する価値観を見つめ、そして知って行くと思います。
SNSをはじめ様々な媒体から、大多数の個人からでも情報は得られる。
その何かに影響され良いなと思う気持ち、分かります、楽しいですよね!
ただ気をつけて欲しい。
その思い描くマイホームが本質的に良いのか。
情報や流行りに流されてないか。
偏った価値観に凝り固められてないか。
60歳70歳80歳、現代の長寿命では90歳でもその家に住んでいるかもしれません。
年老いた自分がその家に住んでいることを自然に想像出来ますか?似合ってますか?
設計者としての思いは、末長く住み続けてくれることが嬉しいしそれを目指しています。
⚫︎長く住み続けられるための耐候的耐久性。
⚫︎暖かく涼しい、温熱環境的耐久性。
⚫︎飽きのこない、デザインインテリア的耐久性。
総じて時間の経過に対する耐久性が家には求められます。
1つ欠けただけでも大きなストレスとなります。
間取りや構造は設計者の領域、でもインテリアは施主の個性が出せる!
確かにそう!
でもやっぱり気をつけて欲しい。
先に伝えた内容、簡単に想像しやすくなる手段があります。
自分たちが年老いたときを仮定して、両親が住んでいると想像してみる。
さて、似合っていますか?
似合っていればそれは最高の家かもしれません。
守りに入れと言っているわけではありません。
雑誌開けば家もインテリアも千差万別。
沢山の個性に溢れ、目移りしちゃいます。
人の数だけ住まい方に違いがある。
本質的に優れた家を共に建てられればといつも思っています。
スタッフ阿部